借りぐらしのアリエッティ


※ネタばれの可能性あり


1日の日は母親とTOHOシネマズ梅田で現在公開中のジブリ作品「借りぐらしのアリエッティ」の観賞へ。これで一昨年のポニョ、昨年の8月のシンフォニーに続いて3年連続で9月のファーストデーに映画鑑賞したことに。と言うのも、この作品は当初は映画館に足を運ぶ方向では考えていなかったのだが、自分自身のストレスが徐々に膨らんでいたこともあって何か楽しいことをしたいと思っていたのだが、スクールもあるし資金的にも旅行には行けず手軽に楽しめることをと。で、友達を誘うにも趣味や都合の兼ね合いもあるしと。現在公開されている映画ではジブリは好きだしこれが一番楽しめそうかと。まぁ、吉本さんのソロライブに一般発売があればそちらに行く可能性もあったのだが。


スクールが終わってからの観賞となるため18時30分上映の回で観賞。混雑が予想されるためスクールが終わった直後に予め購入して、時間を潰して合流してから改めて向かうこと形に。今月のファーストデーは水曜でレディースデーと重なっているからかコンコースには女性客が目立つような感じ。その中にもサラリーマン風の一人客などの姿も。HEPで仕事してた最後の頃にTOHOシネマズ独自で1000円均一を設定している14日とレディースデーが重なった日の帰りにはエレベーターの満員状態が10分くらい続いてて困ったこともあったからなぁ。ファーストデーはTOHO系列に関わらずどの映画館でも1000円均一だがやはりかなりの混雑ぶり。シネコン仕様だが「借りぐらしのアリエッティ」は好評だからか広めの部屋での上映に。


内容は住居の床下に暮らしている小人達とそこに住んでいる人間たちとの関係みたいなもの。小人達は人家の中の食べ物を少しづつ拝借しながら暮らしている借りぐらしの立場である。そのような泥棒的な存在であるため人間達には良く思われておらず、小人達は見つかってしまうと捕まってしまうことを恐れて姿を見られまいと行動する。ある時、病気持ちの子供がアリエッティ家族の住む邸にやってきた。アリエッティも初めは人間を恐れていたが、この病気の子の悪気のなさに心を開くようになっていく。しかし、アリエッティが人間に見つかったことを知った両親は引っ越さなければならないと考え始める。病気の子供は小人と仲良くなりたいと思ったいるのだが、小人達は人間は皆危険な存在だと思い込んでいてそこに悲しいズレがあった。


その邸に住んでいた先住人が小人を見たとのことで小人のための立派な家を造ったのだがその後小人達が現れることはなくその家は使われないまま置かれていた。ある時、心優しい病気の子供は小人達のためにとその家を床下に入れてあげる。だが、好意的に行ったことがかえって仇となってしまい、家政婦らしき住人に発見されてしまいそこにいたアリエッティの母親が捕まって瓶の中に閉じ込められてしまう。病気の子供は小人達に仲間意識を持っているのに対し、家政婦は敵対視しているのだ。母親が連れ去られたことを知ったアリエッティは初めて病気の子供を信頼して助けを求める。画してアリエッティの母を探しに向かうのである。アリエッティの母は無事助け出されたのだが、住処まで見つかってしまった以上は留まる訳にも行かず仲間と共に引っ越し先を求める旅へと出ることになる終末に。


この映画の感想としては主人公側と人間との複雑で微妙な関係が描かれているところにジブリ作品ならではの独自性が感じられたが、この映画から読み取るメッセージ性はよく分からなかった。「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」は環境破壊を続ける人間への戒めや自然の有難さを伝えるメッセージ性があったが、最近の作品はちょっと主旨が分かりにくい感じがしたり。これはこれでそっと暮らしている小人に対する人間の傲慢みたいなもんが描かれているのかもしれんのだが。それでも世界観はジブリらしく気軽な気分で観ることができて、マンネリにならないところなど満足できた。トトロとかも続きが知りたいけど一話のみってのがジブリの特徴でもあるしな。後はあえてハッピーエンドではなく別れで終わるってのもジブリ作品らしい。


ところで、アリエッティの制作舞台裏みたいなのをテレビで取り上げているをちょっと前に見かけたことが。素人には違いがよく分からんのだが今回の制作に当たっては初挑戦のシステムを導入して撮られた作品のようで。一方、宮崎さんが高齢のため後継の監督さんが初めて制作に携わった節目的な作品でもあるらしい。これからはその若い監督さんに重きを移していくことにするんだろうな。
また、声の役は志田未来が担当してるとのことで。最近見かけること多い感じがする。志田未来と言うと大分前にテレビで見た時に何でもずばずば言うところがあまり好きではないなと思っていたのだが髪を束ねた姿は可愛いとか思ったり。髪を束ねたら誰でもいいのかってような。(ブ)
今後のジブリ作品も宮崎さんは徐々に身を退けていくことにはなるんだろうけど楽しみにしたい。