星球団の行方(スポニチ)


プロ野球のペナントシーズンもいよいよ大詰め。パリーグは昨日で6球団共に全試合が終了し鷹軍団が久々の1位通過を決定。今年の1位は早くから決まっていたと思っていたから12球団で一番嫌いなダサイ玉のチームが1位でなかったのは自分の中ではいいことがない中でせめてものちょっとした喜び。鷹はクライマックスで気の毒な過去があるから、是非とも今年はハンディと本拠地開催を力に日本シリーズ進出して頂きたい。
セリーグの方は戦うもなく呆気なく竜が1位通過。試合に勝利して優勝を決めるって様な劇的な結末は結構難しいもんなんだろうな。まぁ、セリーグの方は上位3チーム共嫌いな部類のチームだから何処が優勝しようが興味なかったのだが。


そんな今シーズンも終盤を迎える時に予測もしなかったような話題が飛び込んできた。
それは現在、横浜ベイスターズの親会社となっているTBSが身売りのための交渉を行っていることが判明したとのことで。約8年前に球団を買収した者のチームの不甲斐ない成績に入場動員が上がらなかったり、有線放送などの充実によって地上波でのジャビ戦等の視聴率が低迷していることによって多額の赤字を計上しており球団の経営が難しくなったものと思われ。ただでもこの不況で野球観戦やテレビ観賞のような娯楽に費やしにくい世の中になってるからなぁ。後継の候補になっているのは住生活・日清食品・フェイスの3社とのこと。


そして、自分にとって核心と言うか気になるのは本拠地を新潟に移すと言う案が出ている点。何もスポンサーが替わるだけなら何度も前例があるし素人にはそんな大きな変化はないようなことなのだが、さすがに本拠を移動するとなるとかなり大幅な転換になる。まず第一に星球団の場合は球団名が「横浜」なのだから当然、新潟に移転すれば球団名からして変更されることになる。「大洋」→「横浜」以来の変革だ。
だが、個人的に新潟移転は大賛成である。理由は言うまでもなく首都圏に集中し過ぎていること。日公のでっかいどう転出や鷲の仙台開業と地方進出が進んでいるが、列島の都市部は太平洋側に集中しているため日本海側の球団は現状なし。この時点で新規開拓なのだ。


時ともなしに球団売却の話題が持ち上がったこともあり地元のファンにとっては衝撃的な出来事ではあろうが、プロ野球界も変革を求められていると思われる。日公もでっかいどうに転出してからドームを大入りにする程のファンに支持されるようになり、鷲球団も依然下位に低迷してはいるもののそれなりの動員が常に入っている。このことを踏まえると万年最下位状態の星球団も新潟移転で野球観戦が好きなファンが集まってくれる望みは持てる。勿論、プロ野球界の発展のためにはジャビや虎など一部のチームばかりがスター選手を引っ張るのではなく平等な戦力が整うことであるが、スポーツは全国展開に寄る効果が大きいものと思われる。


その点、逆に例えば音楽だとプロモーションの度に上京しなければならないため大阪に本拠を置いたGIZAが不利になってしまったように産業によって一極集中でないとやむを得ないものと全国的な分散化が良いものがあるんだろうな。