NHK防災キャンペーン「稲むらの火」に学ぶ津波防災@紀南文化会館


3日の日は南紀紀伊田辺の紀南文化会館で行われた防災キャンペーンに川嶋さんが出演されるとのことでその観覧へ。和歌山県とは言えど南部はかなり遠く、交通費も18が使えない今の時期だと往復5000円超するので一旦は躊躇したのだが、南紀へは3年前にクラブの合宿で白浜に貸し切りバスで行かせてもらったことはあるが、鉄道で行くのは幼稚園の頃に同場所に行って以来なので、ローカル線の旅と城下町を散策する日帰りプチ旅行を兼ねて決行することに。次にこの辺りで誰かのライブがあったとしてもその時はパスすることになるだろうけど^^;。
行くに当たって乗車列車は勿論各停の乗り継ぎ。"くろしお"で行けば乗り換えなしの2時間ぐらいで行けるが、当然特急券が必要だしそれではローカル線の旅を味わってる気分にもなれんし。所要時間は約3時間半の道程。


出発は向こうの便との乗り継ぎを考慮の上、7時半頃に起床して8時半頃に出発。まずは大阪駅9時14分発の紀州路快速に乗車して阪和線で終点和歌山には10時31分に到着。ここで一旦改札を出て再度切符を購入。こんな面倒くさいことをするのは和歌山までは南海との競合区間で運賃が若干安めに設定されているため通しで買うより途中で区切った方が安くなるため。和歌山までは金券ショップで940円で手に入れたものだが、これも途中の天王寺で区切っているため正式には3区間に分けている形。安い方から天王寺・和歌山の両区切り<天王寺のみ区切り<和歌山のみ区切り<通しとなっており、こういうところのずるさだけは頭が良くて困る。(ブ)
和歌山からは10時49分発のきのくに線各停に乗り換えて11時57分に終点御坊に到着し、ここでは3分の接続で正午発の紀伊田辺行きワンマン列車への乗り継ぎ。御坊で紀州鉄道の写真撮りたかったけどそんな時間はなし。


12時43分に目的地の紀伊田辺駅に到着。県内第2の市らしく市街地っぽいが交通量も少なく閑散とした感じ。いかに和歌山県が田舎かってことだな。(蹴)駅に着いたらまずは案内所でマップを貰って散策。中心部のみの散策となるがクーポン券で粗品を貰える店もあるのでプランを考案。まずは昼食に期間限定で観光客目当てに提供しているらしいあがら丼とやらを食べることにしたが、何やらそのあがら丼は決まったものではなく、地元産品を使って各店が独自のメニューを提供しているらしい。値段の差も大きくそのことに気付いたのが遅かったのでかなりロス時間が多くなってしまい、会場の近くで丁度いいと思い入ろうとした店も準備中の札が。どうやらギリギリの時間でラストオーダーが終わってたっぽい。
結局、会場近くまで行って食べそびれたので途中まで戻ってクーポン券を使える店を覗くことに。ただ、梅干しの試食を貰える店は日祝定休で、近くではお茶屋さんでお菓子とコーヒーの粗品を貰えるところだけしかなかった・・・。それでも何も買わなくても頂けるのは有難いことなのだが。


何だかんだグダグダで時間が過ぎ去ってしまい歩いているうちに時間も14時頃に。とりあえず食事は終わってからの夕方の部を考えてみることにして会場の紀南文化会館へ移動。入口には内容で紹介される人工的な花が飾られていて、入口で招待状を渡して入場。フロアは通常の市民会館と似た構造である。10分程前の入場でも空いていたので席は前から6列目辺りにスタンバイ。
14時半になると主催のNHKの人が登場してプログラムの説明などがあり、以前に放送されたテレビ映像の放映や、04年に20万人程もの犠牲が出たスマトラ島地震の被災者の体験話、佐野史郎さんによる主旨の「稲村の火」伝説の朗読などがあり、その後の学生とのディスカッションのコーナーから川嶋さんの登場に。しかし、スマトラの体験話は通訳もインドネシアの方のため聞き取りづらく、ディスカッションでの川嶋さんの登場も遅れたりとここでも何かグダグダな・・・。通訳さんは頑張ってくれてたし、川嶋さんの登場が遅れたのは到着が遅れたからなのか何か分からんが。


15時35分頃に川嶋さんは登場し、司会の方を交えて近々予想される南海・東南海地震の防災に向けてのディスカッションなどが。川嶋さんはまず支援活動についての紹介として、途上国に学校を建てる取り組みを行っていること、そこで歌手としての役割を活かし校歌をプレゼントしてあげたことや、阪神淡路の日には毎年ライブを行っていることなどを初めとした活動内容と自己紹介を。
このテーマに関しては学生のディスカッションを聞いて防災への意識を高めていくことは大事であり、それにはこれから若い力が必要だろうとコメント。様々な情報が錯綜する現在のネットワーク社会の中でどうすればいいかといった想像力を含ませることが大事だとのこと。本人は今後も歌で元気のない方に勇気を届けて行きたいとの強い意志が語られますた。中身としては基本は学生のディスカッションであるが、その中に支援活動をしている川嶋さんが呼ばれて、議論を聞いたことに自分なりの考えなどを話すみたいな感じだったかな。まぁ、そういうのも一種のプロモーションにはなりそうだが。


ディスカッションにかなり長い時間が取られ、終演予定時刻は16時半になっていたのに川嶋さんのライブに移行したのは16時18分頃。3曲歌われるとのことでこの日はライブメインではなかったようで。まぁ、それでも総出演時間は1時間強だから生の川嶋さんを観ている時間が長い点はあったけど。ライブを目当てに行った人はがっかりな内容だっただろうな。
川嶋さんは一旦退場して、ディスカッションに参加した学生たちが客席に戻ってから再登場。16時22分頃からライブスタートとなりますた。まずはイントロから「旅立ちの日に…」でスタート。
この後のトークでは、まず挨拶をして改めて自己紹介をした後、和歌山でライブをするのは昨年のツアー以来であること、ここに来る前海岸線を散歩してみたこと、この辺りには漁師が多くて小さい頃に漁師の方に船に乗せてもらった思い出を思い出したことなどの話。


そして、短い時間ですが楽しんで下さいと煽って、次の曲紹介として来月リリースの新曲だが制作にコラボレーションなどの試みが行われたことなどの紹介が。そしてその新曲の「I Remember」を。
この後のトークでは次の曲で最後になりますが、次に歌う曲には大事なメッセージを込めていて、支援活動を行うきっかけになったテレビで途上国の10円玉よりも細い腕の子供の姿を見たエピソードなどの話があり、世の中には肥満の人の割合が高く、一方で飢餓に苦しんでいる人の割合も高い不釣り合いでバランスが悪いと思うとのことや、そういう貧富の差があることに慈しみの心を持つようになってほしいみたいな話があって、日々の生活の中で落としてしまった大切なものを歌った曲ですと曲紹介をして「カケラ」を披露して締め。最後に有難うございましたと挨拶をして修了。
ライブ後は司会の人からのこのキャンペーンに出席しての感想を聞かれそれに答えたりと軽く話をして退場。ライブと全てのプログラムは16時50分頃に修了となりますた。


ライブ後は記念撮影やディスカッションで話があった花に海の方でメッセージを書くなどへの参画を募集していたが、ただでも終演が遅れていたしそこはパス。会場を出たら丁度17時頃になっていたので昼食を予定していた店へ。その時にも準備中だったが開店に合わせて入れてくれたがガラッとしていて何かこの不況にも関わらず商売っ気ないなぁと^^;。しかも休日なのに。とりあえずここでそのあがら丼を注文。その店はしらす丼定食がそれになるのだが、量やバランスも良く値段も700円代とお手頃。更にはクーポンで食後のコーヒーが付くので何としてでもここで食したかったのである。一応はホテルのレストランなのがまた意外。特別な名物もんではないが地元産品の素朴な味で美味しかった。
途中でベーカリーに田辺名物らしい"たなべぇサンド"と言う梅の入ったパンが売っていたのでそれをちょっとした土産に買って駅へ。当初は17時17分発の便を予定していたが、終演後に遅めの昼食を取っていたので次の18時15分の便に。とりあえず駅前の土産やを覗いたりして時間潰し。かといって遠くまで行って時間までに戻ってこれなくなっても大変だし。


そして、時間が来ると18時15分発の御坊行きに乗車。祝日ではあるが夕方時のため今度はワンマンではなく4連の車両。JR西日本管内の郊外は何処に行っても113系が稼働中なのか。塗色は違うがいかな大所帯か。終点御坊には19時丁度に到着して、19時5分発の和歌山行きに乗り換え。20時8分頃に和歌山に到着したのだが、ここでの次の乗り換えは20時36分発で約30分ものロス時間が。予定していた1本前の便なら6分で乗り継ぎできたためかなりロスが大きい・・・。後から考えると各停で日根野まで行って単体で来る関空快速に乗り換えた方が早かった感じもするが、乗り換えも面倒だしその20時36分発の紀州時快速に乗車。大阪駅への到着は22時2分で、家に帰ったら何だかんだで23時になっていますた。いくら隣の県とは言え、やっぱ200km近くの道程を移動するのは時間がかかる。途中に"くろしお"と"オーシャンアロー"の2本の特急に抜いて行かれたし。(苦笑)紀伊田辺駅にいた団体旅行の客は1時間以上早く大阪駅に着いたことでしょう。


この日の感想としては何か微妙に運が悪い日だったような感じが。クーポンで試食を貰える梅干しやが開いてなかったり、名産品の昼食を取ろうと思っていたレストランが微妙にラストオーダーを過ぎていて、それによって終わってから食べたため帰るのも遅くなって、乗り換えの接続でロス時間が多くなってしまうことに繋がったり、川嶋さんの登場が遅れたりキャンペーンの終演が予定よりかなり延びてしまうなど小さなことだが何か不運が重なったような。まぁ、そういう日もあるんだろうけどな。
後は川嶋さんのライブも3曲のみだったのは残念だったがライブを観れたのは勿論満足。ただ、個人的には防災にも関心があり、議論の内容にも期待してたのだが何か期待外れだった。大勢の観客の前での緊張だったり、まだ中学生だったりなので自分が中学生だった時はそうだったかなと思ったりはするのだが、もっとはきはきと元気に自信を持って話してほしかったなと。それに、防災の取り組みは勿論大事だが、それよりもまずは退場時に軽く会釈したり最低限のマナーを身につけることが先決な感じが。いくらいい話をしていても姿勢が引き気味では伝わってこないのでその点はちょっと残念だった。まぁ、社会人のマナーはこれから身につけていけばいいだろうけど。
そんな感じでちょっとがっかりなこともあったが、久し振りにちょっと遠出がでてきていい気分転換にはなったと思う。

セットリスト


1.旅立ちの日に
2.I Remember(新曲)
3.カケラ