フリーター、家を買う。


フジテレビ系列で火曜21時から放送されている嵐の二宮主演のドラマ「フリーター、家を買う。」。先月から始まって初回放送では何かあまりに現実味があり過ぎるのがドラマとして好めないと言うか、家でゆったりしている時にまでそういうダークなところを見たくないと思うが、昨年小説として出版されたところなだけあって今の世の中を反映しているような内容だなと思ったり。まぁ、ただその中で唯一良いと思うのは今やトップスターである嵐のメンバーの二宮が主演のフリーター役を演じているところ。以前の二宮主演のドラマでも貧しい家庭を支える役を演じたりと、別に二宮が好きな訳ではないし、そんな役を演じることが立場を理解することではないが、普段は華やかさを想像させるトップスターが素朴な役柄を演じていると何か伝わってくるものが大きい感じがする。二宮は地味な役割も上手くこなしてるように思うし。


ストーリーは二宮演じるフリーター役の母親が重度の鬱病にかかり、その原因がご近所さんの苛めによるものだと突き止めたため、母親が住みやすい環境に引っ越すべくフリーターが自ら家を建てるべく頑張るというもの。父親は古風な考え方で自分が働いて金を稼いでいるから家族が食べて行けると思っていたり、鬱病になるのは本人の心が弱いからだと決めつける頑固な性格。苛めをするご近所さんは家族で楽しそうに暮らしているのを妬みゴミの中にわざと異物を混ぜて回収させないようにしたり、フリーター役の姉の嫁いだ家では嫁・姑戦争が熾烈で孫を何としてでも医者にさせようと譲らない姑に苦労させられるなどあちらこちらで問題があって、現在のストレス社会を物語ってるような内容。こういう環境にあるから逆らえない立場や、物静かで口答えしない者は鬱病になって、年々鬱病の患者が増えて社会問題化するぐらいになってるんだろうな。


でも、こういう憂鬱な気分になるようなストーリーからは目を背けたくなるが、逆に考えるとこういう状況にいるのは自分だけじゃないと励みになる部分もあるし、それから比べると自分ところはご近所さんが悪質な嫌がらせをするまでのことはないし、おやぢもそこまで頑固で無理解な程ではないからまだまだマシな方なんだろうなと。何にせよ世の中には上には上があるみたいな感じで^^;。
それにしても育った環境によって年代ごとの考え方に差があるんだろうけど、今の60代ぐらいは自分が稼いでやってる精神の頑固さで、40代ぐらいはバブルの恩恵に甘えていて真剣さが薄く、20代ぐらいはきちんとした教育を受けていなくて我慢ができないなどそれぞれに何らかの問題がありそう。それが会社で一緒になって仕事することになるから噛み合わないのも当然か。現実世界って嫌なことばっかだなぁ・・・。