TOKYO FM 開局40周年記念 楽天世界遺産劇場〜第15回 上賀茂神社〜@上賀茂神社


一昨日は京都の上賀茂神社で行われた麻衣たんのスペシャル企画ライブに参加。当初はチケ代が結構張るし参加の予定はなかったのだが、意外とチケに余裕があるようで、仕事もないので俺を呼んでいる!ではないがご縁があっての参加のような形。チケを買ったのは取り扱い最終日である2日前とか^^;。その意味ではチケも即完して、最終的には仕事も入ったBKCの学祭ライブの時とは正反対な形。正直、普段なら約1時間半のプログラムで8,000円もするライブならほぼ見送りにするところだが、この翌日から3日間にかけて発売開始の来年明けのツアーチケが取れないことを考慮してその代わりとしても捉えたことや、通常ならこういうライブは土曜に行うことが多いのにまさかで平日開催だった点など追い風的な要素がいくつかあったため。
しかし、何よりもこのライブに期待していたのは雰囲気感。やはり大物アーティストが重要文化財の敷地を借り切って敢行するためここまでの価格設定になるんだろうけど、ツアーや屋内でのライブとは一味も二味も違う雰囲気を味わえる場所かと。それも賑やかな場所ではなく、落ち着いていて新鮮な空気を味わえる環境なのが。勿論、神社ってくくりも良いのだが。


16時過ぎに予備校の講義が終業し、JRの昼得切符でいつもの大阪駅17時発の新快速で京都駅へ。一つの方法として京阪で出町柳まで出る経路も考えたのだが、出町柳から近いのは下鴨神社の方で、上賀茂だとちょっと歩くには厳しい距離で、それも梅田から心斎橋に行くように道が分かっていればともかく地理を把握していない場所で変にケチって迷って辿り着けなかったり間に合わなくては元も子もないのでその経路は却下。一方、阪急で行ったとしても到底四条付近からは歩ける距離ではないので市内まで行ってから地下鉄か市バスに乗り換えるしか方策はなし。地下鉄だと四条と京都から乗るので運賃が変わるが、バスよりも地下鉄の方が高く、最寄りの北山駅からもそれなりに離れている観点からバスで行くことに。帰りは一時に押し寄せるから当分乗れない恐れがあるが、往路ならそこまででもないだろうしと。
先週の公録の時にポルタで市営交通の案内所を見つけていたのでその点でもバスに乗るには京都駅の方が便利。17時半頃に京都駅に着いて金券でバスの回数券切符を帰りは乗れないリスクを考えて片道分だけ購入し、18時頃発の堀川通り沿いを上がる経路のバスで上賀茂神社へ。


バスは遅れと帰宅ラッシュなど重なって大混雑。更にはストレスの多い京都市バスの運ちゃんだけあって手荒いし^^;。その圧縮機に45分間程詰め込まれて18時50分頃に到着。結構余裕を持ってたつもりがギリギリでやっぱり遠いんだなぁ。運賃は市内均一220円で片道分は金券で190円で手に入れていたので色んな意味で地下鉄よりもベター。渋滞する河原町通り経由の系統ではなく、堀川通り沿いの便を案内してもらったので降りたのはほとりの上賀茂御園町と言うバス停で少し歩いて橋を渡る必要が。それでも問題なく会場に到着し入場。
チラシと防寒用のカイロを受け取って仮設のゲートを通って内部に入るとさすがに神社の境内には街灯などもないため機材の照明などがあっても辺りは暗い。今回は席案内の係員に誘導を委ねて座席へ。ほぼ最後尾付近なだけあってむしろスペースが広いのが有難い。
周りを見渡すと客席から見てステージ左手の建物と、後方の紅葉の一部がライトアップされた姿が浮かび上がっている。上賀茂神社に来たのは小さい頃依頼なので立地を把握していないのもあるが、後はどっちに何があるのやらさっぱり分からない。まぁ、それが良いのだが。


そして少し待機して19時5分頃になると照明が落ちて麻衣たん登場。イントロが流れてまずは全米デビュー曲の「Baby I Like」からスタート。雰囲気に合わせてかジャズっぽいテイスト。GIZA JAZZのライブを観てる時のような感覚。決まりがあるのか暗黙の了解か全員が終始着席のままでの観賞。続いては「Secret of my heart」をショートバージョンで。
この後には最初のトークがあって、まずは挨拶と自己紹介をしてから、全国・海外からも数多く集まってくれて有難うとの感謝の言葉。そして、こんな神聖な場所でライブが行えるのは光栄ってなことや、上賀茂神社へ来るのは初めてとのことで神社の歴史にまつわる話などを交えつつ。自然の空気感が感じられる場所だみたいなことも。そして、大賀さんなどバンド紹介をして、次の曲紹介では学生時代に京都に住んでいた時に感じていたことを綴った曲ですみたいな紹介をして、オーケストラだったかの方々を呼び込んでから「Reach for the sky」を。この曲をライブで聴くのは初めてかも。古都を感じる機会が豊富だったとの京都生活のことを色々話されていますた。


その後には、その京都にいた学生時代に感じていたことやこれまでの制作においてのことで、今年でデビューから11年になるがこれまでに心の葛藤などがあって、そんな時に明日の存在が大事なことに気付いたり、時間薬と言う言葉があって時が傷を癒してくれるそんな素敵な考え方が京都にはあるみたいな話など辛かった思い出の話などがあり、そんな時の気持ちを明日に込めた曲ですみたいな曲紹介をしてニューアルバムから「Tomorrow is the last Time」を。この曲を聴けたのは良かった。確かに現在はある意味不動の安定が感じられるが、むしろ売れていた学生時代の方が大変なことが多かったんだろうなと思ったり。まぁ、僕はその頃の麻衣たんの方がどちらかと言うと好きだったが^^;。
そして、次には小さい頃からずっと聴いていたお気に入りの曲のカバーを聞いて下さいと紹介して「Cry Me a River」のカバーを披露。続けて「Don't leave me alone」をショートバージョン、麻衣たんで京都と言えばって感じの「Time after time 〜花舞う街で〜」、ニューアルバムの「I promise」を続けて。こういう荘厳な場所でのライブはやっぱりアップテンポよりもしっとりした曲調の方が似合うな。


その後の曲紹介ではこれからの季節にぴったりな冬の雪の情景をイメージした曲です的な紹介をして「白い雪」、続けて次で最後の曲になりますがこのような場所でライブができて良かった的なコメントをして、これからの時期のうきうきした曲を聴いて下さい的な紹介をして締めに「24 Xmas time
」を披露。ラスト2曲に冬の曲を選曲ってのもムードに合っていたとは思う。
本編は20時過ぎには終了し、麻衣たんは一旦退場。その後、アンコールの掛け声に応えて着替えをした赤地の衣装で「Stay by my side」のイントロに乗りながら再登場。
そして、この後のトークではアンコール有難うと挨拶をして、ライブ開催に関わった関係者の人にお礼をしてから、来月からツアーがスタートするため良ければ来てほしいってことや、テレビ出演のことなど今後の活動予定の話など。で、最後はこの曲を皆で一緒に歌って下さいと煽って本当のラストは「BE WITH U」で締め。曲が終わると有難うございましたと挨拶をして、寒いので風邪をひかないように、遠くから来てくれた人は気を付けて帰って下さいとコメント。遠くから"は"を強調してたから近くから来た人は気を付けない方が良いんでつねw。(なにゅ)それは置いといて、最後は手を振りながら退場していかれますた。


ライブはほぼ予定通り20時23分頃に終了。ライブ後は折角来たので後方の紅葉を少し観賞してから退場。終わってすぐは混雑が福浦しいってこともあるし。今年は都合や体調・気分などの面で紅葉狩りには行けなかったから暗くてあまり見えなかったとは言え真っ赤に色づいた紅葉を見れたのも良かった。やっぱりこういう神社は昼間の方がいいけど、厳かな雰囲気ってのも味があるし。
それで、ゲートを出てバス乗り場の方に行くと行列はできているものの待っていれば乗れそうな感じだったので復路もバスで帰ることに。予め切符を買ってはいないからあまりに待たされるようなら諦めて地下鉄に変更することもできるしと。まぁ、いくら中心部から離れてるとは言っても終演が20時半頃なので終電に差し障りが出るようなこともなし。増便していたのか不明だがスムーズに進んでそれ程待たされることはなく。だが、本数の多い京都駅行きは混んでいて、阪急の駅で経由するのは四条河原町のみだが、この日は株主券が手に入らず烏丸で乗るのと河原町で乗るので差額が出てしまうため、後の四条大宮四条烏丸を経由するバスを待つことに。警備のおっさんは少し迷惑そうな顔をしていたが問題なくその系統のバスもやって来て乗車。普段は大宮だと不便なのだが、平日の夕方以降は通特・快急共に停まるようになって同じなので先に着く四条大宮で乗り換えて大宮から通勤特急で帰宅。何だかんだで終演は早くても家に着いたら23時頃になりますた。まぁ、それでもあの中では近い方だったんだろうけど。


このライブの感想としては、価格が高く時間も1時間半弱のため曲数も12曲程度と物足りないようなものではあったが、やはり何よりもその雰囲気感が良いライブだったかなと。ライブと言うよりもコンサート的な感じで。終わってからの余韻もライブに行くことの魅力ではあるがそのような観点ではとても味のある内容だったと思う。麻衣たんも行ってたけどゆったりと時間がながれていく環境ってな感じで、現実逃避って言うとアレだが時間に追われた嫌な日常生活から切り離された世界みたいな感覚か。そして、通常は行われることはない神社と言う場所での開催。こういう風なライブに関しては大人にだけ分かる良さってな感じだろうかな。僕もまだまだ認識は幼いからその良さを完全には理解できていない部分はあるが、その空間に対してホッと一息つけたような感覚にはなれたし。特に年配のファンにとっては良い思い出になったのではないかと思う。まぁ、季節的にも冬に近付いていて、盆地である京都のそれもかなり北部に位置するだけあって気温はかなり寒かったが、それだけ空気は透き通ってる感じもして星空も綺麗だったし短い時間ではあったが満足な内容だったと思う。こういう通常とは異なる雰囲気のライブもたまにはいいなと思った。

セットリスト


1.Baby I Like
2.Secret of my heart(ショートバージョン)
3.Reach for the sky
4.Tomorrow is the last Time(ニューアルバム曲)
5.Cry Me a River<カバー>
6.Don't leave me alone(ショートバージョン)
7.Time after time 〜花舞う街で〜
8.I promise(ニューアルバム曲)
9.白い雪
10.24 Xmas time


en1.Stay by my side(ショートバージョン)
en2.BE WITH U