王監督が勇退(サンスポ)


以前から今年をもって監督辞任の噂が囁かれていたソフトバンク王監督は23日の日本ハム戦終了後に今季限りでの退任を発表した。06年に胃の全摘出手術を受け、健康面での不安が理由。
現役時代にはプロ野球記録の通算868本塁打の偉業を達成し、監督に就任してからは巨人とソフトバンクを合わせて2度の日本一と4度のリーグ優勝に導いた。更には06年の初のWBCの指揮官も務め、優勝に導いた"世界の王"がユニホームを脱ぐ。


まぁ、五輪やWBCなど世界大会の監督に選任された監督は重圧もあって病に倒れることが多い傾向にあり、元々王監督も体が万全な状態ではないから厳しそうな感じはしたけどいよいよ本人が限界を感じる時が来てしまったか。やはり王監督を尊敬するところは、巨人の主軸選手で以前には巨人の監督を担ったエリートが、当時はほとんど注目されてなかったパリーグの当時のダイエーの監督に就任し、生卵をぶつけられるなど弱いチームの身勝手な腹いせに遭いながらも辛抱強く続けて優勝へ導くまでにチームを育て上げた我慢強さ。特に巨人の監督は他のチームを担当すると二度と戻ることはできないから、その決意も凄いことだし。


まぁ、ここまで王監督の采配を見ていて感じたのは選手として偉大で、監督としてもチームを育てあげた采配はさすがだと思うけど、やはり打者出身と言うこともあって投手の起用には素人目線でも粗が出てるように思うところがところどころあったかな。最盛期のストッパーの篠原、三瀬店長、タージ馬原と言った面々を潰してしまったのは、調子が良いことで立て続けに酷使したことによる勤続疲労かと思われるし。
それでも王監督の勲章は、ホークスを九州の地に根付け、今のようにパリーグにも注目されだす前から球場を満席に埋めるくらいのファンを魅了させた、プロ野球界の貴重な財産だと思う。