8月のシンフォニーの観賞


※ネタばれになる可能性があるのでご注意を。


一昨日はやっと8月のシンフォニーの映画観賞へ。当初は梅田のシネリーブルに行く予定だったけど、明日で終演で普段は朝と夜の2回上演されていたのが、最終週は朝の分のみになってしまい、1日は1000円で観れる映画サービスデーだけど朝の分は講座に間に合わないため行けないってことで他の日にするか、箕面で夜の分を観るかで迷ってたけど。まぁ、料金面だけでなくて朝よりもゆったり観れる夜の方が良かったし、JR茨木駅から路線バスが出ていることを見つけたため学校から行くにしてもモノレールで千中に出なくても行けるためこっちがいいかなと思って箕面の109シネマズの方へ。市が変わるからバスも普通よりは高いけど、それでもシネリーブルで普段の日に学割で見るよりかは若干は安く行けたかな。


授業は16時半に終わって一旦スクールバスで駅に出てから路線バスに乗り換えて最寄りのバス停に着いたのはいい頃合いの18時過ぎ。何となく見覚えがある場所で付近に来たことがあるような気も。映画館の方に移動して当日券を購入して18時50分の上演まで待機。ここもシネマ・コンプレックス形式で一番小さなフロアだったけど、サービスデーとは言っても郊外で平日と言うこともあり大半の席は空いていたようでほとんど好きな席を選択できた。
18時40分に入場開始して指定した席に着席。あえて周りが比較的空いてる席を選んだこともあるけどかなりゆったり♪最近はコナンとかポニョとか人気のあるのばかり観てたからそんなのは珍しい。18時50分になると上映が始まっていつもの注意事項やこれから上映開始の映画の宣伝など。


10分ぐらいそれで時間が取られていよいよスタート。最初の場面は実写で信号待ちしてるところからスタート。信号が変わると歩くシーンと合わせて川嶋あいがもうダメだと愚痴を母に言って慰めて貰う様の音声だけが流れる。突然雨が降り始め、雨宿りに入ったところでイラストに切り替わり、タイトルなどのテロップが流れる。
始まるとまずはしぶ地下の通路でラジカセをかけて「天使たちのメロディー」を一人で歌うところからスタート。初めは誰にも足を止めてもらえなかったが、途中からちらほらと人数が集まり、歌い終わると若い男二人が声をかける。名刺を渡すがあいは断って去ってしまう。


数日後あいはその名刺を元に電話をかけ、その会社らしき場所に呼ばれる。そこは学生カンファランスと言う学生で起業を目指す人の組織で、音楽とは関係ない集団だったが社長があいの歌声に惚れ込んで会社を巻き込んであいを全力でサポートすることになる。この場であいは母親の望みに応えるために歌手を目指していることや、有名になるために福岡から上京したこと、1000回ストリートライブをしてダメなら諦めようと思っていること、父が10歳の時に亡くなったことなど一次的な秘密を明かす。
学生カンファランスのメンバーは早速あいに渋谷のハチ公前でライブをさせてあげることにして、組織のできる限りの力を出してCDを制作することになった。ストリートライブは何度もポリ公に迷惑だと撤収させられたが、耳を傾ける人は徐々に増えてきた。


そのような生活が落ち着いてきた頃にあいは夏休みをもらって母に会いに福岡の実家へ帰郷する。新しくできた観覧車で記念撮影をしたりして楽しい時間を過ごすが、これがあいにとって母と一緒に過ごす最後の一時となってしまう。母はこの時には既にかなり貧弱な体になってやせ細っていた。
東京に戻るとまた元気にストリートライブを再開し、渋谷ではあいの名も定着して固定したファンも増えてきていた。そのある日もストリートライブを行っているところへポリ公の邪魔が入った。やむを得ず撤収して帰る途中であいの目に当時の渋谷公会堂へ大勢の客が入って行くのが目に入った。自分もここでライブをやりたいと思ったあいは自ら公会堂の事務所に出向くが、ストリートで知られていても実績がなければ無理だと押し切られてしまう。そこへ館長が現れ、時間があればストリートライブを観に来てもらう保証のない約束を交わして引き取る。


数日後、偶然通りかかってあいの歌声を聴いた館長は何と1年後にライブのオファーを打診する。何とあいは館長に実力を認められたのだった。夢の舞台でライブをできることができることになったあいは大喜びで曲の制作など徹夜で準備に励む。しかしこの幸福も束の間だった。母にもライブに来てもらう約束をしていたのだが、数日後突然母から電話がかかり急に容体が悪くなってもうダメだと弱気を言われる。そして数日後には通っていた音楽教室の先生から母が亡くなったことを告げられる。
葬儀が終わって東京に戻り、悲しみも癒えぬ時に今度は通っている学校にあいの活動が発覚し、校則違反でしかも制服で歌うことは恥さらしだと退学させられてしまう。泣きっ面に蜂のあいは行方も知らぬまま現実から逃れようとする。学生カンファランスには連絡がつかなくなってしまった。


路頭を彷徨ったあいは公園に辿りつきホームレスの老人に声を掛けられる。初めは口をつぐんでいたが、自分の名前さえ知らない哀れな老人の話に引きつけられ話を聞く。そして心が狭くなっていたあいに色んな場所に行って色んなものを見るといいとアドバイスをしてくれた。これをきっかけにあいは我にかえって学生カンファランスの事務所へ戻る。迷惑をかけたことを詫びて、これからまた頑張ることを誓い、全国を回りたいと言う。仲間は皆その意見に賛成し全国ストリートツアーを行うことになる。この後、実写の映像が流れて「旅立ちの日に」の曲に合わせて福井・京都・長野・札幌・熊本・広島・山口などストリートを行ったらしき場所の風景映像が流れる。全国を回った後はライブが近付いてきたため、チケットの販売が問題になっていた。渋谷以外の東京でもライブを行ったがまだ売れ行きは厳しい状況だった。


そしていよいよライブ当日。開演が近付き、当日券も必死で販売したが客入りは少なかった。もう開演直前。やむを得ず始めるかと言う時に大勢のお客さんが会場に向かっているとの情報が入り、開演を遅らすことに。そして会場は満員になった。
ライブは始まり、「12個の季節 〜4度目の春〜」などを歌っているところが流れる。そして最後の曲に入る前のところになり、あいは初めて託児所で拾われたという全ての秘密を明かす。そして母への感謝と共に、支えてくれた学生カンファランスや、いつもストリートを観に来てくれたファンへの感謝を深く込めて「ありがとう」を歌ってストーリーは終了。
最後に「大丈夫だよ」のエンディングテーマと共に1000回ライブ達成などの映像が流れて終演へ。最後にはいつも注意していた警官から温かい手紙が届いていた。終わったのは20時55分。約2時間の長さを感じさせない興味をそそられる内容になっていた。


映画が終わった後は折角なので周りの施設などをぶらぶらと歩いて帰宅。阪急系列の施設は西洋風のロマンチックな雰囲気にするのが流行りのようで。
この感想としては内容として楽しいものではないけど色々と考えられるところがあったな。特に最後の感謝の気持ちを伝えたところは苦労を分かち合った賜物なんだろうなと思うし。何度も注意されても強引な程にそこでライブを続けていたのも凄いことだしな。まぁ、この話はかなりのフィクションを交えてるらしいけど、何処までがドキュメンタリーで何処までがフィクションか気になるな。総まとめとしては人間どんな境遇に置かれても自分が現実から目を背けさえしなければ成長できるし、挫折の経験がある人ほど強く生きるんだと思った。勿論幸せに満ちた人生を過ごせるに越したことはないけど、人生には挫折や辛い経験も大事なんだな。