もののけ姫


昨日の金曜ロードショーでは「もののけ姫」が放映。以前から金曜ロードショーでは過去のジブリ作品が何度か繰り返し放送され続けているけど、トトロやラピュタはそこそこ頻繁に見かけるものの、もののけ姫は久々に放送されたような気がする。まぁ、好みの作品としては個人的には確実にトトロやラピュタの方が好きなのだが、この97年に映画館でロードショーされたもののけ姫は自分が映画館で初めて観たジブリ作品であるためやっぱり当時の感性などを思い出す部分も。歴代のジブリ作品の中で僕にとってはあまり好む部類ではないけど、ジブリ作品を初めて目にして宮崎駿ワールドの荘厳とした世界観に翻弄されたもの。アニメ映画の中でもテレビアニメは描かれていなくて映画のみなのはこういう理由からなのかと思った。


そして、またリアルタイムで映画館で上映されていた97年は小学校4年の頃だったけど、当時はクラス内で所謂"もののけごっこ"が流行っていたのも今ではいい思い出。アシタカがどうの、サンがどうのってよくやってたけど、何かアシタカが人気あったな。(笑)まぁ、僕は当時は多分母親に連れて行ってもらったっぽいけどクラス中でも映画を観た人が多かったんだなと。この頃は中学・高校時代以上に映画館に行くことが少なかったし、覚えてる限りでは最初の映画のため特に色んな記憶が残ってる。
で、これは最終的に観たのは今回が4回目くらいかな。まぁ、映画館以外のテレビは全てこの金曜ロードショー枠にはなるけど。何度観ても飽きないって程ではないけどジブリらしく結構飽きは来ない。


まぁ、ストーリーについての感想は最初に観た時に思ったこととして何か生々しいと言うのか、えぐかったため第一印象としてはそんなに良くはなかった。サンの仲間である山犬たちが荒れ狂った時や猪群との戦いの時に出る血のような色のものが白い表面に浮かんでいるため何か気持ち悪い感じがしたし。そういう意味で言うと可愛いと言える登場人物が出ることが多いジブリ作品の中では大人チックな部分があるのかもしれない。
逆にその分、大人にはダークに楽しめる反面小さな子供にとってはちょっと見づらい作品かも。実際に映画館で怖がって泣いてた子もいてたような気がするし^^;。テーマは森を荒らす人間への戒め的なところではあるけど、過激ではないにしてもバトルが多いため子供にとってはちょっと衝撃が強いかもしれない。って自分もこの時は完全に子供だったんだけどな。(ブ)


後は名前忘れてしまったけど個人的に好きなのは森の中にいる妖精のようなお化けのような、白くて首?をカタカタ鳴らす不思議な生き物らしきものが可愛らしげだった。それも言葉なしで音だけ鳴らすところが何かいいなと。何となく見た目は骸骨ではないけど骨っぽい感じで良くなさそうだけどこれが一番好き。これもジブリワールドの魅力で、トトロの真っ黒黒すけに似た感じで憎めないキャラ。今流行りの緩キャラにもひけを取らない感じがする。
もののけ姫は前作から5年ものスパンを開けて発表されたようではあるけど、ジブリ作品ならではのほんわかした気分になれる人間愛的な見せ場ではなくて、争いに主軸を置いているところからもこの時には宮崎さんも試行錯誤して新しい試みを考えてたのかなとかとも思ったり。