JRの地域カラー創設


この前、空き時間にたまたま鉄道雑誌に目を通して、"雷鳥"の"サンダーバード"置き換え強化に加えて"北近畿"や"はまかぜ"への新型車両投入計画の記事を見て改造ばかりのJR西日本ではおおって感じではあったけど、今度はJR西日本京阪神近郊地域を除いたエリアの在来線で地域ごとの車両の外装カラーを一色に統一するというニュースを確認。
まぁ、増備はともかく新型車の話題は最も華やかではあるけど、カラー塗装を変えるだけでも見た感じはかなり印象が変わる。事実、通勤型車両の207系もベースはステンレス剥きだしながら福知山線の事故でラインが濃淡の水色系から山吹色と紺色に大きく変わった時も大分パッと見が変わったように思うし。やっぱり色の持つ効果って大きいもんなんだ。


で、その地域カラーの内訳は今年から8年間掛けて行うというもので、中国地域では黄と橙、北陸地域は七尾線のみ輪島塗に準じた深い赤、他の北陸地域は日本海に準じた青、京都地域は抹茶や和に準じた深い緑、和歌山地域は青緑とそれぞれ地域ごとで大きく変わる模様。それも一色で統一してしまうと結構目立つしな。
まぁ、一色で賄うのは塗装費を抑制するためらしいが、明色の場合は派手になるし、特に中国地域などを例に取れば山陰本線から山陽本線まで勿論縦貫線においても黄色系で統一してしまうとエリアが広い分似たり寄ったりの車両が増えて外観を楽しむ鉄道好きとしては物足りないものになってしまうかも。せめてライン一本くらいは容認されるならちょっとは違うんだけどな。あくまで地域に親しんだ独自のカラーにするところはいいと思うのだが。


まぁ、とは言いつつも元々JRの通勤型車両は従来一色の外装だったんだよな。103系と201系が主なそれで現在でも東京地区では多分消滅してるっぽいが、近畿地区では環状線くらいは残ってるし、白ラインは入ってるけど大和路線奈良線でも同じ形の車両が充当されている。今はそれでも環状線用のオレンジ色っぽい赤と、大和路線奈良線おおさか東線の緑しかこの系列は残っていないが、昔には東海道線用には水色が、福知山線用には黄色がいた。東京地区でも今のステンレス車両が投入されるまではそれが中心的だった訳で。そういう意味では最近は車と同じようにデザインを一つの売りとして独自色を強めていたけど、経費削減を機に原点に戻るような形になるのかも。まぁ、でもそうなると外観にも楽しみたい鉄道好きにとっては残念なことである。勿論、乗って景色を楽しむことの魅力には何ら影響はないが。でも鉄道の旅の楽しみが一つ減ってしまうかもしれないなぁ・・・。