不死鳥レールウェイ


この前本屋をうろうろしてたら今年で阪神淡路大震災から15年になる関係か、阪神間の鉄道の震災からの復興紀みたいな書籍が置いてあってちょっと気になってパラパラと。まぁ、基本的に写真を中心に当時の港南ルートでの鉄道復興の様子を追い続けていたらしい個人の写真愛好家の人が撮りためていたものが出版社に送られてそれが一冊になったような感じの内容。まぁ、この当時の様子は断片的には記憶には残ってるけど、普段は神戸方面への利用はしないために直接的な被害は受けなかったし、細かいところまでは覚えてないから今になって気付くような斬新な記憶みたいな部分もありつつ。
でも本屋寄るとこんなんばかり目についてしまうからダメなんだろうけど。


それにしてもJRの復興の進み方の早さには驚かされたなぁ。アレのせいで山陽は余計に落ちぶれることになったような感がしたり。結局、阪神は車庫が倒壊して廃車が大量に出たから不足分を補充する意味でも新車投入は余儀なくされていた部分はあるが、阪急では車両そのものの被害が比較的少なくむしろ他の部分の復興に重点を置かなければならなかったため新車投入が震災の年から8年間も凍結ってことで。まぁ、最優先的な修正の必要な部分が異なったとは言っても私鉄にとっては被害が大きかった上に、JRがあまりにも早くに全線復旧したのは追いうちになった感じはあるし。まぁ、それでもあれだけの被害が出た中で4,5ヶ月で全線復旧するために24時間体制で作業が行われていたためと言うことで、その意味では不死鳥って表現にもなるのかね。


その中でも初めて知ったのは神戸市営地下鉄に震災前までのダイヤでは快速の種別が存在していたこと。まぁ、当時は近場にはよく行ってたからそれなりには乗ることはあったけど、ラッシュ時のみの運用とかで知ることがなかったのかなと。でも今まで地下鉄で優等種別が走ってるのはメトロと都営地下鉄だけだと思ってたからこれはかなり驚きだった。あくまで種別としての運行なら相互乗り入れの関係で堺筋準急や、京都市烏丸線近鉄奈良直通の急行では地下鉄車両も充当ってことはあるけど、その場合は私鉄線内は優等種別でも地下鉄線内では各停になるから、地下鉄線内で優等になるのは東京のぐらいしか知らないし。まぁ、でもその快速の停車駅は三宮・新長田・名谷だけってことで、西神山手線には名谷しか2面4線の退避可能駅ないのに先行の各停は終点まで逃げ切れるのかなってのが疑問ではあるけど、実際にやってたなら可能ってことか。
何でも初めて知ることって面白い。