回数券のこと


これもまたどうでもいいような雑記的な記事にはなってしまうがちょっと思ったことを書くことに。単に回数券を利用する時に同じ概念でもそれぞれシステムが違うものだなと思ったり。回数券は基本的には同じ区間を複数回往復することによって定価よりも少し得に乗車できるようになっているもの。しかし、利用方法を全く知らずに捉えているとかえって損することになったり、無駄になってしまうことがあるんだなとか。
自分がよく利用する近畿圏の鉄道では3種類のシステムの回数券がある。


まず1つは大阪市交の回数カード。地下鉄・バスに利用できるものだが、切符タイプの回数券は存在せず回数券としての概念では回数カードがそれに。これは定価で買った場合3000円で3300円分の区間を利用でき10%分が還元されることになる。金券では50円程までしか安くならないが、期限がなく市交内の区間であれば残金がある分は何処から何処まででも乗車が可能。ヨ○バ○カ○ラのポイントカードのように永久不滅とか言っておきながら突然期限ができることもあるかもしれないが、遠方に住んでて観光で利用したり、普段は車でたまたま乗るって場合は別として、これを利用すると確実に得に。
まぁ、システムは近畿圏のスルット関西と似ているが、こちらは残金が初乗りに満たなくても入場できるのに対して、回数カードは初乗りに満たなければ乗車前に券売機で精算する必要があるのでそこは名前忘れたけど首都圏のカードと同じようなシステムか。


2つ目は私鉄の回数券で普通・時差・土休の利用できる時間帯別になっているもの。これが多分一般的な形式か。普通はいつのどの時間でも利用できるもので10枚当たり1枚が得になる。時差は平日の10〜16時と休日ダイヤの終日利用できるもので10枚当たり2枚が得に、土休は休日ダイヤのみ終日利用できて10枚当たり4枚が得になる。期限は一律月末のため購入する日によって期限は変わり3〜4ヶ月間に。時差と土休は半分に割れるためハーフがあり。割引率は同じなので期限があるからハーフの方が無難か。
この回数券は区間別になっているため同じ鉄道の同じ運賃の区間であれば何処から何処にでも転用ができ、乗り越しの場合は差額を精算すれば損はなし。金券よりも券売機で買った方が割引率はいいが、余ってしまうと無駄になるので利用頻度の少ない区間は金券で買った方が無難と。安い区間を高い区間に転用はできるが、逆の場合は損になるデメリットがある。同じ近畿圏の地下鉄でも京都市交と神戸市交はこちらの方式を導入。


最後の3つ目はJRの回数券でこれはかなり使い勝手が悪く、決められた区間しか利用できないシステム。切符に駅名が記載されていてその区間でしか利用することができず、その区間内で途中下車することはできるが、乗り越しすると区間外の部分は差額ではなく丸々別の運賃が必要になるためかえって損することになり、乗車券の方が差額を精算できるため便利なことになる。この点では定期券と同じシステムに。更に期限は購入日から丁度3ヶ月間と短い。
その代わりに割引率の点では最も良く、平日の10〜17時と休日ダイヤの終日に利用できる昼得切符では金券で1枚だけ買っても定価より3割程安くなるケースがある。代表的な例として京都-大阪間の定価540円に対して昼得は最安値で320円と。
この場合は必要な時に必要なだけ金券で買うのが良く、乗車予定が事情などで乗らないことになった場合3ヶ月間に同じ区間を乗らなければただの紙切れになってしまうため、できる限り利用する当日に買った方が無難と。


こんな感じではあるけどかなり利便性に違いがあるもんだなとか。大阪市交の回数カードは期限がなく区間も決まってないのに結構得になるからあまり頻繁に乗らない時でも1枚は持っておいたらいいし、同時乗車はできないけど定期のように本人しか利用できないってもんでもないしな。
私鉄タイプの場合は乗る頻度や区間によって券売機と金券を使い分けるのがいいか。最寄駅から梅田に出る時なんかは比較的初乗りに近い方だから転用しやすいし、規定の枚数を期限内に使うなら金券よりも割引率がいいから券売機で買った方が得だし。一方、梅田から河原町の390円みたいな区間はそれよりも高い区間は少ないため転用が難しく、頻繁には乗らないため必要な時に必要な分だけ金券で買う方がいいと。阪急と阪神の場合は合併したためそれぞれに同じ運賃の区間がある場合は相互利用できるのも少しだけはメリットに。ただ、近畿圏の私鉄大手5社では阪急・南海・阪神は金券で売ってるが、京阪と近鉄株主権しか見かけたことなし。
JRは環状線で大阪から大正と鶴橋みたいに同じ運賃でも転用できないため金券で買うにも確実に使う時でないとって感じで。