四国鉄道の旅2日目


それでは2日目の21日の行程を。
この日は6時半の起床。身支度を済ませて7時から朝食。朝食でもかまぼこなどの特産品が少しありますた。朝食後は少しゆっくりして8時15分にロビーに集合。街並みを見て回るにはちと慌ただしい。ホテルの近くには重要記念物には指定されている宇和島城があるらしいがパス。土産屋も一部は開いてるような感じだったがまぁいいかなと。
時間になったらこの日もミーティングのような形で添乗員からの一日の説明があって全員で駅へ。相変わらず寂れた町だなぁ。<大田さんスンマソン>


宇和島駅からはトイレを済ませて今度は8時39分発のL特急"宇和海6号"に乗車。こちらも3両の短編成なのだが、始発駅であることと、"南風"よりは利用客が少ないため2,3号車の全部と1号車の半分が自由席になっているため、ここでも自由席での乗車になったのだが今度は席に余裕あり。
発車すると北宇和島で前日の予土線と分岐して予讃線へ。途中に伊予吉田卯之町に停車し9時16分に八幡浜に到着。ここで乗り換えに。
我々の次の目的地は松山。L特急"宇和海"号の行き先も松山。それでは何故乗り換える必要があるのか。その理由は予讃線伊予大洲-向井原間には海岸線の伊予長浜経由のルートと通称内子線と呼ばれる内陸部の内子経由の2つの経路があるのだ。そしてこの"宇和海"号は内陸部を通る内子経由のルートで松山入りする。つまりこのプランではあえて海岸線の伊予長浜経由の経路を通ることに焦点を当てているのである。さすがはJTB。鉄道好きの心理を心得てらっしゃるw。


八幡浜での接続時間は4分間。そのためこのタイミングではトイレの時間が取れないために宇和島駅もしくは"宇和海"号の車内で済ませておくことになったのだ。勿論、乗り換え後のローカル線の各停車両には前日と同じくトイレ設備など付いてはいない。
ここからは9時20分発の伊予長浜経由4918D列車で松山への道程。ちなみに添乗員は予め宇和島駅で松山観光に時間を費やしたい人には追加料金でそのまま"宇和海"号で松山入りできるように手続きをしていた。この4918D列車は11時7分に松山に到着するのに対し、特急"宇和海6号"でそのまま行けば10時8分に松山に着けるのだ。要するに松山で1時間の時間ができる。鉄道に興味がない普通の者は当然それを選択するだろう。何かこうもなってくると京やんのトラベルミステリーみたくなってくるが、ここは大多数が決まった通りの海岸線の経路を選択。と言うのか添乗員ホント自由人だわw。皆さん鉄道の旅がお好きなようで何より^^。ここで松山観光に走ると興ざめするとこだけどな。


伊予長浜経由のルートは実際にかなり海沿いのルートで瀬戸内海の絶景を眺めることができた。特に途中の下灘駅は18切符のPR用広告のモデルになった駅と言うこともあって皆写真撮りまくり^^。こういう旅ってやっぱいいなぁ。ATSのジリジリジリ、キンコンキンコンって電子音を聞くとローカル線に乗ってるって感じがするし。
そして松山の一つ手前の市坪駅のすぐ隣には坊っちゃんスタジアムがあり、2時間弱の乗車を経て11時7分に終点の松山に到着。ってか松山駅も入線メロディーは「瀬戸の花嫁」なのね。アレを聞くと笑けてしまうのは何故だろう。(蹴)
この後は道後温泉の観光になるのですが、松山駅からはこの旅行で唯一のチャーターバスでの移動。四国での鉄道とはこれでおさらばに。にしても、JR四国では"南風"にしても"宇和海"にしても特急用車両は振り子式の車体を導入しているためカーブを軽快に縫っていくところは気持ち良かった。その分走行中は揺れが酷くて立ってられないのだが^^;。


松山駅からはチャーターされた観光バスで道後温泉へ。道中には松山城なども見え、中心部には市電の路面電車と中小私鉄の伊予鉄道が踏切で交差する珍しい光景も。見たことないけど昔の西北のダイヤモンドクロスを思い出す感じかな。(なにゅ)
ちなみに松山での観光は道後温泉にバスで行ってしまうため基本的に松山市内の観光はできないことに。そのため添乗員は早く松山に着いて観光できるプランを提案したのだろう。松山観光もしてはみたかったけど時間の関係上致し方ない。
道後温泉には11時40分頃に到着。しかし、ここでの滞在時間は昼食を含めて13時15分までの1時間半弱となかなかハード。時間の都合上入浴はせず、メインストリートで足湯に浸かって、正午に1時間毎に丁度の時間に動く写真のからくり時計を見物して、昼食に松山鮓を食べて、折角なのでデザートに伊予柑ソフトを食べて、土産に坊ちゃん団子を買うので精一杯に。路面電車道後温泉駅には坊ちゃん電車が留置されているらしいが、この日は稼働中で見ることができませんですた。


13時15分に集合となってこの後はフェリー乗り場の松山観光港へ。バスにはバスガイドさんも同乗されていて色々と話を聞くことができた。瀬戸内海の島のことや、松山の歴史のこと、松山は四国で一番人口の多い町のことなど。中四国では広島・おきゃあま・松山の順らしいが、むしろおきゃあまの方が多いってのは意外だった。新しく開通したと言うトンネルを通って13時45分頃には港に到着。
ここからは本州へ戻るためのフェリーに乗船することに。船の出港時刻は14時5分。呉港を寄港して広島港に向かうのだが、我々は呉港で下船するため16時丁度の入港まで約2時間の船の旅。船からは瀬戸内海の島々の眺めを見られるのだが基本的には周りは何もない海と言うことでこの乗船時間には睡眠を取ることに。いくら瀬戸内海を横切るだけとは言え船だと結構時間がかかるもんだな。でもそれなりに豪華な船で良かったと思う。


ほぼ16時丁度に呉港に入港。ここからはショッピングセンターの中を通って徒歩で呉駅へ移動。港町とは思えない雰囲気で結構拓けてた。それにしてもやっぱ呉の辺りは造船所が多そうな感じかなぁ。徒歩10分程で呉駅に到着。
ここからは当初の予定では呉線で途中に広で乗り換えをして三原に向かい、三原から新幹線の"こだま"で帰るはずだったのだが、呉線では先日の集中豪雨の影響で竹原-安浦間で土砂を被って不通になっており復旧の見込みが立っていないことから逆方向の広島に向かい、広島から新幹線に乗ることに。とは言っても予算上の都合から乗るのは同じ"こだま"になるのだが。呉線の呉-三原間も眺めがいいとのことなので残念ではあるが、あれだけ被害があった中で不通が続いているのがこの呉線山口県美祢線だけなのは不幸中の幸いか。四国は鉄道に関しては影響がなくて済んだようだし。
そんな訳で呉を16時34分発の広島方面山陽本線直通の岩国行きに乗車。呉線は広で三原方面と広島方面が分割しているため広島方ではダイヤの乱れはあまりない模様。こちらは通勤圏っぽいし早く復旧したんだろうな。


海田市GCの遠征の時に通った山陽本線と合流して広島に17時20分に到着。瀬戸内地区ではまだ113系などが主力ってことで車両は四国の方が良いのを使ってる感じが。
まさかの形で再上陸となった広島駅。新幹線の発車時刻が17時56分発でそれ程時間がある訳でもないので外に出ることはできず団体で新幹線ホームへ移動。そこで夕食を調達することに。まぁ、今回は広島に観光に来たのではないのでそれはいいとして、遠征時には予算面で見送った穴子飯を食べることができたのは思わぬ収穫だった。軟らかくて美味しかったし。
そして新幹線ホームに移動し、広島始発の"こだま756号"で新大阪へ。さすがに"こだま"だけあって福山での2本を含めて、新尾道・おきゃあま・新神戸を除く全ての駅で通過待ちをするせいで新大阪着は21時4分。在来線5時間半の道程は楽しいけど、新幹線3時間はやっぱつまらんなぁ・・・。新大阪-東京間だと通常は金券を使っても13,000円ぐらいするのに対して"こだま"利用は丁度10,000円なのはそんなに安くない気がするけど、運賃で8,500円掛かることを考えるとさすがに東京まで在来線は無理があるからそういうのもありかもな。


そして、車内で夕食を済ませて21時4分に新大阪到着後は改札を出たところで随時各々が帰路へ。最後まで自由な添乗員だったなと^^。帰りも地下鉄から北急で家に着いたのは22時頃。前日程ではなかったけどこの日もよく乗ったなってな感覚に。2日目は初日に比べて船やバスの乗車時間があったから、乗り物に乗る時間自体は多いけど鉄道の乗車時間では前日の方が圧倒的に多かっただろうけど。
この日の感想としては団体旅行なこともあって松山市内の観光にあまり時間が割けなかったことや、呉線の不通でルートが変わってしまったことは残念だったけど、それでも四国での移動に支障がなくて良かったし、車窓からとは言え色々観光できたのは良かった。海もたっぷり見れたし。
それにしても新幹線は我々が通過した数時間後にあのザマだからなw。1日遅ければと考えるとやっぱガクガクブルブル(゜Д゜)か。あのニュースで1月のことを思い起こしたけど、日本の新幹線はこれまで大きな事故こそ起こしてないものの何かとトラブルが多い気がする。添乗員も会社で青ざめてたことでしょう。(なにゅ)まぁ、そういうのは慣れっこだろうけどな。でもトラブルに遭遇した時は全て委ねられる団体旅行が便利だなとか思ったり。(どげし)