バブルへGO!! タイムマシンはドラム式


先週、仕事から帰ってきてからCDTVを傍観しようかと思ってテレビをつけたらこの映画が放映されているのを目撃。何でも日本シリーズが異例の延長15回の引き分けにまで持ち込んで日付が変わる直前まで放送が行われていたため3時間近く番組が後に押していた模様。それでこれが始まったのが丁度0時頃だったようで。翌日も延長戦で麻衣たん出演の堂本兄弟やらが2時間半程も遅れていたようだが、もう試合終了まで放送するってのは止めたらどうかと思うがな。野球に興味ない人もいて他の番組の視聴者に迷惑かかるし、最近はCSが充実してるから最後まで観たい者はそっちに契約すればいい話だし。まず第一に嫌われ者の憎たらしい落○なんぞが率いるチームの試合なんか映さんでもいいような。(蹴)
まぁ、そんな愚痴はともかくとしてここまで遅れると困ったもんだよな。最近は技術が進歩して録画も時間ではなく番組を指定して録画できるようになってきてるから大分マシにはなってるが。


この番組は何だかんだで結局8割方見てしまったのだが、ストーリーは財政赤字の時代を背景に、バブル崩壊の核となった金融引き締め政策だったかの決定を止めてバブル崩壊が起こらなかったら今頃はどうなってたかの仮定を描いたような妄想的な内容。この映画の公開が07年2月とのことで、まだリーマンショックが起こる前の作品でここまで不況になることを予期していなかった頃であるが、今を形取ったような作品。まぁ、円高だ株安だと目先の部分で叫ばれるようになったのは100年に一度だかの金融危機からであるが、それが起こる前の3年前の時点で赤字国債を多数発行して国の財政が破綻するまでの猶予がないことは問題になっていたのか。不採算空港や道路の無駄な整備、高速の無料化など税金の下手な運用をする政治家ばかりだから不況云々以前の問題だわな。結局、将来を保障されていないのが一番の問題点。


この作品の主役を演じるのは広末涼子アカデミー賞を受賞したとかなんとかなこともあるようだが映画の配役で起用されることが多いような気がする。まぁ、俳優によっても得手不得手の分野があるのだろうな。
ストーリーとしては主人公の母親がバブル崩壊を食い止めるべく自分の造ったタイムマシーンで金融引き締め政策だかの決定がなされた1990年にワープしたが音信が途絶えたため主人公が母親を探しに後を追って行って、バブルの恩恵に酔いしれて浮かれた連中に苦労しながらも今後の日本の暗い道程の説得を試みる。最終的にはその政策は見送りとなり、現代に戻るといまだにバブルが続いていて皆はっちゃけてるとかあり得ない終わり方。はじけるから泡の意味のバブルって言うんだろうけどな。その辺が非現実的で漫画チックだわw。後、ある種面白かったのはタイムマシーンが洗濯機型なこと。タイトルにドラム式とあるが、洗剤を入れたりと何かバカバカしさも含んだようなところが。


この作品の感想としてはバカバカしくて面白いような、題材が現実の嫌なところを突いているため複雑な気分になったりもしたが、もし実際にその政策が実行されなかったとしても現在までバブルは間違いなく続かなかっただろうなと。人間の悪いところであの時ああすればみたいな後悔でこの作品に共感する人も多いだろうけど、今までにも庶民には気付かないような好景気と不景気の波を繰り返してきてる訳だし、戦後の高度経済成長期でさえも何十年も好景気が続くようなことはなかったのだから、仮にここでバブル崩壊を食い止めていてもいずれそのような状況に陥る場面は何度となくあったに違いないし。
それと、最後の字幕に07年時点で洗濯機型のタイムマシーンは造られてないので真似はしないで下さい的な注意文が出ていたが、タイムマシーンは空想上の21世紀の世界のようにもし車が宙に浮くような時代になっても現実には永久に造られることはないと思う。もし実際にタイムマシーンができて過去や未来に自由に行けるようになったり、生き返ったりしたら世の中がおかしくなってしまうからな。どうしても後悔は絶えないが、一度きりの人生・命だからこそ意味があるのだろう。