新幹線網


ネタもないので旅の話題と言うか鉄道の話題と言うかでも。
個人的には鉄道の旅は好きでも新幹線は窓が小さかったり高速走行で景色を眺めたり鉄道ならではの感覚には浸れないのであまり好きではないのだが、海外旅行や沖縄などならやむなしとして国内旅行に飛行機を利用するのは苦手な面があるため、スピーディーに目的地に着ける手段として新幹線網が整備されることは結構期待が大きい。だからと言って時間も資金もないため遠方に旅行に行ける訳ではないが、乗り物の中のトイレの有無と同じようにあれば安心できる的な意味合い。最終的には遠方に行くには時間を求めるなら上を飛ぶか、価格を抑えるなら高速バスってことになるんだろうけど地に足がついてる意味で安心感はあるかなと。


そのまず一つは今週末の東北新幹線新青森乗り入れ。自分の記憶にある限りでも盛岡までしか通じてなかった頃が大部分を占めているが、その後八戸まで延伸していよいよ青森の中心部付近まで入り込むっぽいことに。運賃の面でこのルートはかなり厳しそうだが、青森まで新幹線が通じるようになると今まではほとんど飛行機と寝台特急のいずれかしかなかったでっかいどうへの経路が一つ増えることにもなりそう。まぁ、普通に考えるとこの中途半端な方法を利用する人は滅多にいないだろうけど。
それにしても東日本は新幹線が発達してる感。秋田・山形・新潟・長野など日本海側や内陸部方面へもそれぞれ延びる線があるし。その点、真ん中に山脈のある西日本は不便。まぁ、北陸新幹線が建設中ではあるが。


そして、もう一方は来年3月開業予定の九州新幹線の全線開通と山陽新幹線との相互直通運転化。現時点では熊本と鹿児島辺りの区間で部分運行中の九州新幹線を博多まで延伸して山陽新幹線と結ぶというもので、開業まで4ヶ月に迫ったこともあり新快速車内のLCD機などJR西日本管内では宣伝を見掛けることも多い。こちらも価格的にたやすく利用できるものではないが、九州南部の鹿児島まで新大阪以西からだと乗り継ぎなしで行けるようになるのはかなり大きい。それによりどの程度の利用が見込まれるのかが気になるところではあるが便利にはなりそう。
こちらは来春の開業に合わせたダイヤ改正で"さくら"と"はやて"の2種別が直通運転を行うようだが、現在の東海道・山陽への直通便などを含めた中でどのように組まれるのかってのも少し注目。


但し、新幹線の開通で便利になる反面懸念されるのは在来線の成り行き。基本的には在来線は通勤・通学手段として必要なため新幹線と並行する場合でも廃止されることは稀ではあるが、長野新幹線の軽井沢付近のように特に利用客の限られた秘境地帯では部分的に廃線して1日数便運行されるバスなどで代替輸送をするケースも。確かにコストを考えるとガラ空きの車両を運行するよりも需要に合わせてバスを充てる方が効率的な場合もあるのだろう。しかし、部分区間が切断されてしまうとあくまで旅として通過する上ではかなり面倒そうな感じがする。まず第一に鉄道ならではのムードを味わえなくなる点、対応させているのかもしれないが18切符などの使用に差し障りが出る点、途中下車してぶらり旅のようなことがしづらい点など。新幹線の開通で便利になる期待の半面、在来線が存続されるかが気になる。在来線は在来線で残してくれるのが一番なんだけどな。両方を望むのは難しいかw。