鳥取観光2日目


一方の鳥取観光の2日目はトラベル本でも話題スポットになっている境港の水木しげるロードがお目当て。まぁ、他は砂丘以外にこれと言った場所がなく、駅から遠いこともあるので、2日目の水木しげるロードへのフットワークを考え三朝温泉でなく皆生温泉を選択したのだ。まぁ、JR境線に乗りたかったのもあるしね。どちらにしても米子は県内で一番宿が多いのだが。
7時に起床。7時半にお願いしていた朝食は部屋に持ってきてくれて、目覚ましテレビを見ながらそれを済ますと8時にチェックアウト。前夜は到着が遅くいち早く宿にチェックインする必要があったし、暗くて分かりにくいから夜の温泉街散歩は断念して朝の散歩を楽しむことに。


皆生は海に湧く温泉と言われるだけに日本海がすぐ傍にあり、海水浴場の砂浜の近くまで行くと静けさの中に潮の香りが漂っていてこれまた心地良かった。夜の温泉街も良いけど朝も良いね。ここで10分程海の景色を楽しんでバスターミナルへ。8時42分の日の丸バスで米子駅に向かう。
駅に着いたら境港までの切符と、帰りの乗車券をみどりの窓口で購入して乗り込む。9時半発のイラスト車両はネコ娘トレインが充当されてますた。それに乗車して10時20分頃に境港駅に到着。駅からは水木しげるロード沿いに記念館への道を進む。ここもブロンズ像が並んでいたが、こちらは注目スポットと言うことで平日ながらかなり賑わってますた。記念館の前に着くと丁度鬼太郎さんとネコ娘さんの着ぐるみがお仕事に出るところですた。


そして、水木しげる記念館に入館。今回の旅はコナンに続いてアニメ三昧となったのだが、こちらの記念館も同じように作者の生い立ちや発表作品の紹介、仕事部屋などを初めとして、模型が置かれた幽霊屋敷をイメージした部屋や私生活に関することまで様々な展示がありますた。しかし、水木さんはもう90歳になられたようで長寿で頑張ってはるんだな。かなり凝った展示内容で満足できたと思う。
ゆっくりと見て回った後は昼食として商店街の角にある名物のまぐろラーメン本舗太陽軒で食事。前日の分もこの日は食べる。すると、まぐろラーメンは想像していたよりも美味しくて、魚エキスはやっぱり合うなと思った。生臭いだろうと思ったのだが、意外とスープと合う味付けで良かった。


帰り道には今度は梨ソフトクリームと言うのがあったのでまたしても食す。後で考えるとやたらと緑っぽかったのが気になるがジェラート風の食感で美味。その後には時間があったのでブロンズ像や周りを見て回って時間潰し。考えてみると境港の港まで足を延ばしても良かったなと思いつつ。
そして、ゆっくりと駅に戻り15時10分発の便で戻る。しかし、これに乗り遅れると大阪まで帰れなくなるので早めに駅に着いておく。帰りは計画していた通り行きとは違う鬼太郎トレインと目玉おやじトレインを連結したもの。残りの1両のねずみ男トレインも目撃することができた。16時前に米子駅に到着。ここで夕食の駅弁を調達。折角なのでここはケチらず一番人気の吾左衛門弁当を購入した。


駅弁を買ったら帰路へと就く。2日目の動きが分からなかったため土産は初日に仕入れていたためその心配はなし。まずは16時15分発の快速とっとりライナーに乗車して鳥取へ。都市部ではあまり聞けないディーゼル車両のエンジン音は好きなのだが、快速でスピードを出しての唸りはこれまた味がある。環境には良くないのだけど何か気動車って旅情を誘うわ。快速と言うことで途中の駅は飛ばす分2時間足らずで17時50分に鳥取駅に到着。
ここで17時55分発の因美線の智頭行きに乗車し終点智頭には18時40分に到着。ここでまた30分程のロスがあるので途中下車して駅の周りを歩いてみると夕暮れなこともあるがここは倉吉以上に閑散としている。かなり寂しげな町並み。まぁ、山間だからしゃあないか。


そして、19時15分発の智頭急行の上郡行きに乗車。始発駅での乗客は僕一人のみ。そりゃ赤字にもなるわな。とりあえずこの車内で駅弁を広げる。まぁ、本来の消費期限は過ぎていたのだが1,2時間の誤差は気にしない。
この時間の智頭急行は反対列車との交換や特急の通過待ちで10分前後待たされることが3,4度あり、終点の上郡までは2時間弱もかかって21時頃に到着。上郡も山陽本線の駅とは言え山の中に位置しているためこの時間にもなると静かである。ここで21時21分発の山陽本線姫路行きに乗車して姫路には21時54分に到着。更には21時57分発の新快速に乗り換えて三宮に22時半頃に着き、阪急に乗り換えて帰路へ。家に着いたのは日付が変わる前。約7時間の長旅の帰りも静かな趣があり情緒があった。


この旅の総括をするととにかく自然に触れられる旅で良いリフレッシュになったかなと思う。まぁ、米子に着いて夕食を取る場所を探すのに手間取って宿に着くのが遅くなったことで温泉遣ってゆっくりくつろぐ時間は少なくなってしまったのは心残りだが、青山剛昌ふるさと館周辺の大地の広さは感銘を受けたし、ローカル線の乗り継ぎ旅がゆえに乗り換え駅での落ち着いた町並みに触れることもできたしと。日頃の生活は時間や仕事に追われる日々だからこういうゆったりした場所に行くと気分を一新できるしおおらかな心持ちになれる気がする。まぁ、色々とハプニングがあったり、場所がそれぞれ離れているため多くの場所を観て回れないデメリットもあったけど旅は楽しめたかなと思う。まぁ、鳥取中心部の文藝博物館は水曜が定休で行けなかったから2ヶ所のみになったけど、また旅をする機会があれば色んな場所に行ってみたいなと思う。